らくらくスマホのマナーモードを無力化した
F-04J という機種にMacroDroid をインストールして、画面がオフになるとマナーモードが解除されるように魔改造したときの話。
経緯
ある人の祖母がらくらくスマホを使っている。おばあさんは一人で生活していて、お孫さんの方も離れた土地で一人暮らしをしている。お孫さんから連絡することがあるけど、おばあさんのスマホが勝手にマナーモードになっていて気づいてもらえないことがあるらしい。
わかったこと
- らくらくスマホは音量を下げるボタンを長押しするとマナーモードに入る
- 比較的最近の機種であれば、Google Play Storeからアプリを追加できる
対策
音量ボタンは押しやすい位置にあるので、いつの間にか押し込んでしまっていたという状況はとても想像しやすい。これを押さないように気をつけてもらうなんていうのは無茶な話だと思う。
で、Play Storeが使えるならテキトーなアプリを入れて挙動をいじってしまえと思ったら、おばあさんのスマホにはGoogleアカウントが紐付けられていなかった。たしかに、らくらくスマホをらくらくスマホとして使うのであれば、Googleアカウントが必要になる場面はない。というわけで、自分のAndroidスマホからAPKファイルを転送してアプリをインストールすることにした。ご利用は自己責任で。
当初は慣れているTasker を使おうと思っていたけど、有料アプリをあれこれするのは気が引けたので、機能制限つきで無料で使えるMacroDroid を使った。
肝心の手順はテキトーにやったから覚えていない。ダメじゃん
以下の内容でマクロを組んだような気がする。
- 画面がオフになったときに
- マナーモードをオフにする
MacroDroidはGUIが充実していて、それなりに直感的に設定できたような記憶がある。ただし、中途半端に日本語化されているのがちょっと鬱陶しかった。設定項目が自分のイメージとかけ離れた単語に翻訳されていると混乱する。
懸念
とりあえず解決ということにしたけど、いくつか気になる点はある。
- メモリ解放でMacroDroidが終了された場合
- 本当にマナーモードにしたい場合
設定が済んだあとに端末を再起動して、システム起動時にMacroDroidが自動起動することは確認した。けれど、おそらくフツーの人はバッテリー切れが起きない限りはスマホを起動させたままにしていると思う。
もし、常駐しているはずのMacroDroidがメモリ不足でシステムに終了させられたら、今回の細工は(MacroDroidを手動で起こすか端末を再起動するまで)動作しなくなる。
それから、たとえば映画館とか、マナーモードにしておかないといけないような状況があると、この方法は厄介。
今回の場合は電源を切って対応してもらうことにした。
その他
ついでに最大音量も上げた
指摘されて気づいたけど、この機種は着信音の最大値がかなり小さい。iPhoneのほうがよっぽど大きい音が出せた。この音量だとマナーモードじゃなくても気づかない場面がありそうだったので、どれくらい効果があるのか、またどれくらいの音量が望ましいのかはわからないけど、それっぽいアプリを(APKファイルを転送して)インストールして設定しておいた。
らくらくスマホはそんなにらくらくではない
らくらくケータイに関してはシンプルで扱いやすいと思うけど、らくらくスマホに関してはその限りではないと思っている。物理ボタンは意図しない動作を起こしづらくて扱いやすいと思う。
身内にサポートを頼まれたから見てみたら、普段使っているスマホの挙動とかけ離れていて困った、という話を複数回耳にしたことがある。UIが作り込まれているからどこを触っても初めて見る画面が出てくるし、誤動作防止のための押し込みボタンのおかげで基本操作もままならない。40代くらいの人が親のスマホを設定しようとして困り果てるというイメージがある。
個人的には、身近な人が使っているのと同じ機種を選ぶのがいいんじゃないかなと思っている。
ちょっと欲しくなってきた
設定をするためにF-04Jを触っていたら、丸っこくて持ちやすく、サイズ感も程よいことに気づいた。おサイフケータイにも対応しているし、その気になればアプリのインストールも可能。後継機種はあるけど目立った差異はなく、白ロムは1万円前後から。
指紋認証に対応していないのは惜しいけど、財布として良いかも…?と思えてきた。困る。